平成28年度余市町歴史探訪講座
「そもそも運上家ってなんだろう」が開催されました。


三名の講師の先生が貴重なお話をしてくださいました。
寿都町教育委員会 学芸員の佐藤葉澄氏
「旧歌棄佐藤家漁場と佐藤栄右衛門」
北海道博物館 学芸主査の三浦泰之氏
「林家文書と近世の蝦夷地」
北海道職業能力開発大学校 特任教授の駒木定正氏
「北海道の民家の系譜と運上家」
先着40名様にご用意された座席はいっぱいになりました。
みなさんの歴史に対する興味深さがうかがえます。

運上家とは江戸時代、蝦夷地におけるアイヌの人たちとの
交易権を運上金等の上納により、松前藩士から請負った(場所請負制度)商人が
活動の拠点とした場所(商場)をいいます。
場所請負人による交易拠点、漁業経営拠点、さらには
18世紀後半以降政治的支配の拠点として整備されていきました。
旧下ヨイチ運上家は現存する唯一の運上家で、
創建者は場所請負人の三代林長左衛門で
嘉永6(1853)年に竣工されました。
道内の重要文化財の住宅関連建物の中では
建てられた年が最も古いのです。
場所請負制の建物として唯一無二の遺産です。

石置板葺きと押縁下見板張りの外壁



座敷と座敷飾り

大きな神棚と左手には台所

余市町には江戸期の旧下ヨイチ運上家(重要文化財)と、
明治・大正期の旧福原漁場(国史跡)があり、
ニシン漁家を調べる上で最も重要な町なのです。
知れば知るほど奥深い歴史です。
みなさんも歴史にどんどんふれてみませんか?
・フゴッペ洞窟(国指定史跡)
・旧下ヨイチ運上家(国指定重要文化財・国指定史跡)
・旧余市福原漁場(国指定史跡)
・よいち水産博物館
上記4か所の施設は冬期間 閉館させて頂いております。
年内は12月11日(日)までとなります。
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